糖尿病用キャットフードを選ぶ際の3つのポイントとは?
猫ちゃんも年を重ねてくると、人間と同じように糖尿病になることがあります。特に、避妊や去勢手術をしてホルモンバランスが崩れていたり、食欲はあるのに圧倒的に運動量が足りなくて肥満になったりすると、糖尿病になる確率が高いといわれています。
家族同然に大切な猫ちゃんですから、だんだん歩けなくなったり食欲が落ちて痩せてしまったりするのを見るのは悲しいですよね?糖尿病も悪化してしまうと、人間と同じようにインスリンを打たないとならないのです。
そんなことにならないように食事療法をしっかりしないとなりません。
今回は、糖尿病用のキャットフードはどのようなものがいいのか、3つのポイントをご紹介していきます。
猫の糖尿病とは?治ることもある!?
猫ちゃんの糖尿病は、人間の糖尿病と同じように血糖値のコントロールが出来なくなる病気です。私たちの身体は、食事をすると血糖値が上がります。
その上がった血糖値を下げるために、膵臓から放出されるインスリンが糖を体内に取り込みます。
しかし、糖尿病になってしまうとインスリンの働きがうまくいかなくなってしまい、血液中に糖がどんどん増えていき、さまざまな症状を引き起こします。
糖尿病になると、食欲が旺盛なのに吐いてしまいどんどん痩せていき、時にはむくみを生じて腎臓病を発症し、歩き方がおかしくなることもあります。
最悪の場合、人間と同じようにインスリンを打たないとなりませんが、食事をコントロールすることで悪化を防ぐことが出来ます。
そのためには糖尿病に適切なキャットフードを選ぶことが大切です。
糖尿病用のキャットフードを選ぶ際の3つのポイント
一般に販売されているキャットフードの中でも療法食として、糖尿病用のキャットフードがあります。猫ちゃんの糖尿病を予防するためには、どのようなことに気をつけたらいいのか3つのポイントを見ていくことにしましょう。
低炭水化物のもの
糖尿病は血糖値のコントロールがうまくいかなくなる病気なので、急激に血糖値を上げる食べ物(炭水化物)は控えた方がいいです。安価なキャットフードに頻繁に多く含まれている穀物がこれに当たります。
その他、トウモロコシや、芋なども気をつけた方がいいでしょう。
高タンパク・低カロリーなもの
猫ちゃんは元々肉食動物ですから、良質なタンパク質がとても重要な栄養源です。そして、糖尿病の原因の一つである肥満を防ぐ目的から、低カロリーのフードがオススメです。
高タンパク・低カロリーの代表的な食材は鶏肉です。
そのためチキンをメインとしたフードを選ぶといいでしょう。
同じチキンでも生や乾燥のものなど、素材がハッキリと記載されているものを選ぶことが大切です。
お肉の原料として●●ミールや肉副産物などと記載されているものは、事故や病気で死亡した動物の肉や人間が食べられない部位を使っていることがあります。
その場合肉以外のクチバシや内臓、骨や爪なども含まれているので要注意です。
また、糖尿病用のキャットフードには高タンパク質がいいとは言っても、糖尿病が悪化して腎臓病を併発してしまった場合は、逆に低タンパク質のフードにしないとならないので注意が必要です。
その場合は、自己判断せずに必ずかかりつけの獣医さんに相談をするようにしましょう。
食物繊維が豊富なもの
食物繊維はお腹の中で膨らみ、腹持ちをよくしてくれることや、腸内の老廃物を吸着してくれることから肥満予防に効果を発揮します。また、血糖値の上昇を緩やかにする働きもあるので、糖尿病予防のためのキャットフードにはなくてはならない成分です。
食物繊維は野菜に多く含まれていますが、穀物にも多く含まれています。
しかし、糖尿病には炭水化物は控えた方がいいので、穀物以外の野菜から食物繊維が摂れるものを選びましょう。
その他にも気をつけたいポイント
糖尿病用のキャットフードには、必須である3つの原料と共に、ビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB群は糖質を効率よくエネルギーに変えてくれる働きがありますが、一般的な成猫用のキャットフードには十分に含まれていません。
そのため糖尿病を予防・悪化させないためにも早めに糖尿病用のキャットフードに切り替えることが大切です。
また一日に与えるフードの回数は、肥満を防ぐためにも1日2回が望ましいです。
フードの他におやつを与えていた場合は、一切やめるようにしてください。
糖尿病のせいで大切な猫ちゃんに辛い思いをさせないために…
猫ちゃんも7才を過ぎる頃には、シニア猫となりどんどん年老いていきます。その過程で糖尿病になることもあるのです。
普段からキャットフードを食べ過ぎていないか、運動量が足りていないかなどをしっかりチェックしてあげましょう。
特に、避妊や去勢手術をした猫ちゃんは糖尿病にかかりやすくなるといわれているので、早めに食事コントロールを開始し、必要であれば糖尿病用のキャットフードを摂り入れてみるのも一つの方法です。