キャットフードと人間の食事の違いとは?猫ちゃんが必要な栄養素を見極めよう

家族で食事をしているところに、猫ちゃんが来て食事をねだってきたらどうしますか?つい可愛くてあげてしまっている方は要注意です。

猫ちゃんの食事として、昔はご飯にかつお節と醤油、ご飯に味噌汁をかけたものなどを「猫まんま」と呼んでいました。
しかし、これらの食事は猫ちゃんの身体にとって悪いものなのです。

私たち人間が食べる食事と、猫ちゃんの食事は同じものでいいのでしょうか?もしダメなのだとしたら、どんなところがいけないのでしょうか?今回は、キャットフードと人間の食事の違いについてご紹介していきます。

人間の食事との違いを知るには猫ちゃんの味覚を知ることから

人間の食事は猫ちゃんからすると味が濃いので、薄味のキャットフードと比べると、やはり美味しく感じてしまうものです。
そのため、猫ちゃんに一度でも人間の食べるものをあげてしまうと、その味を覚えてしまい、また何度も欲しがるようになってしまいます。

猫の舌にある味蕾は人間の1/10と言われていて、主に「苦味」「酸味」「辛味」しか感じることができません。
そのため、ケーキなどの甘いものを与えても、それを「甘い」と認識することはできないのです。

猫ちゃんは昔は砂漠で暮らしていた完全な肉食動物のため、自然の中で甘みを感じる機会はそれほどありませんでした。
そのため必要のない味覚は退化したともいわれています。
基本的に猫ちゃんは、美味しいものかどうかをニオイによって判断します。

このことからも、ウェットキャットフードのような素材の臭いの強いものは、猫ちゃんの食いつきがいいというわけですね。

人間と猫ちゃんに必要な栄養素の違いは?

猫ちゃんの食事というと昔から「猫まんま」と言われるように、猫を飼ったときにごはんに味噌汁をかけてあげることもあるでしょう。

猫ちゃんにとって必要な塩分量は、人間の1/3と言われているので、味噌汁の味噌は塩分の摂りすぎになります。
過度な塩分の摂りすぎは、心臓や腎臓に負担をかけることとなります。

猫ちゃんの食事であるキャットフードと人間の食事との決定的な違いは、穀物とタンパク質の量です。
人間は5大栄養素と呼ばれる「炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル」が必要です。

猫ちゃんは人間の5倍もの動物性タンパク質が必要なのに対して、炭水化物はそれほど必要ではありません。
人間と違い、猫ちゃんの腸は大変短いため、炭水化物である穀物をうまく消化できないのです。

猫ちゃんに必要な栄養素は「動物性タンパク質と脂質、ビタミン、ミネラル」です。
総合栄養食であるドライキャットフードは、このバランスをきちんと考えられて作られています。
そのため、お水とドライキャットフードだけで十分栄養が摂れるのです。

特に、タンパク質に含まれるタウリンやアルギニン、必須脂肪酸であるリノール酸やビタミンAなどは、人間と違い猫ちゃんの体内で作り出すことができないため、食事から摂り入れる必要があります。

猫ちゃんに与えてはいけない食材ベスト3!

人間の食事と猫ちゃんの食事の違いがわかったところで、なぜ人間の食べ物を猫ちゃんにあげてはいけないのかを考えていきましょう。
塩分が濃いことはもちろんですが、人間が食べても大丈夫な食材でも、猫ちゃんが食べると危険な食材があるからです。

代表的な3つの食材を見ていくことにしましょう。

ニラやタマネギ、らっきょう、にんにくなどのネギ類

私たちが食べるおかずにハンバーグがありますが、ハンバーグにはタマネギのみじん切りが入っています。
普段から人間の食事を猫ちゃんにあげている人は、ハンバーグの残りをあげることもあるでしょう。

しかし、タマネギなどのネギ類は、アリルプロピルジスルファイドという成分が含まれていて、猫ちゃんの血液の中の白血球を破壊してしまいます。
これが血尿や貧血、呼吸困難などを引き起こしてしまう恐れがあります。

青魚、イカ、たこ、エビ、貝類など

これらの食材は一見猫ちゃんの大好物のように感じますが、生で食べると「チアミナーゼ」という酵素が、ビタミンB1を破壊するといわれています。
ビタミンB1が不足すると神経障害やふらつきが起きることもあるので注意が必要です。

基本的には与えない方がいいですが、どうしても与えたいときは加熱して与えるようにしましょう。

ほうれん草・ナス科の野菜、アボカド、ブドウなどの果物

野菜や果物は身体にいいから、猫ちゃんにとってもいいだろうと積極的にあげている飼い主さんも多いかもしれません。
ナス科の野菜には、ナス、トマト、ピーマン、じゃがいもなどがあります。

これらは「ソラニン」という成分が、猫ちゃんの神経に作用するので大変危険です。
その他にも、ほうれん草にはシュウ酸が含まれているので、シュウ酸カルシウム結石になりやすく、アボカドやブドウは下痢や嘔吐、呼吸困難を引き起こすといわれています。

先に、猫ちゃんは甘みを感じにくいとお伝えしましたが、チョコレートに含まれる成分は、猫ちゃんが食べると中毒を起こす恐れがあります。
カフェインなどは興奮状態になりやすく、下痢や嘔吐、神経麻痺の原因となるので与えてはいけません。

人間の食べ物は猫ちゃんに与えないようにしよう

人間と猫ちゃんでは必要とする栄養素が違うこと、身体の構造が違うことから猫は穀物(炭水化物)を人間ほど必要としないこと、猫はたくさんの動物性タンパク質が必要なことがわかりましたね。

昔から猫のごはんとして有名な「猫まんま」は、炭水化物や塩分の摂りすぎとなってしまいます。
そのため、食事の時に猫ちゃんにねだられても、与えないことが大切です。

キャットフードは猫ちゃんの食事として、栄養バランスもきちんと考えられているものなので、猫ちゃんの食事はキャットフードだけで十分なのだと覚えておきましょう。

この記事を読んだ人におすすめのコラム

トップに戻る