キャットフードに含まれている栄養素(脂質)の重要性と過剰摂取の注意点

猫ちゃんは肉食動物なので、お肉をたくさん食べると効率よく消化・吸収されエネルギーとして変換されます。
このお肉の栄養素はタンパク質なのですが、同様に大切なのが脂質です。

脂質は大事なことには変わりないのですが、摂取の仕方によっては猫ちゃんにとってデメリットともなります。
そこで今回は、キャットフードに含まれている栄養素の中でも脂質に注目し、その重要性と過剰摂取による注意点をご紹介していきます。

猫のエネルギー源である脂質とは?

脂質は猫ちゃんにとって大切なエネルギー源であり、タンパク質や炭水化物と並んで三大栄養素ともいわれています。
主に脳や筋肉に取り込まれることによってエネルギーとして使われます。

猫ちゃんの体内に脂質が取り込まれると、1g当たり9kcalにもなり三大栄養素の中でも最も高いエネルギーを備えています。
エネルギーとして使われずに余った脂質は、脂肪細胞や筋肉細胞に蓄えられます。

そして空腹時のエネルギーが足りないときは、体内で分解されて糖質が合成されることでエネルギーとして使用されます。
脂質は細胞膜や血液などを作り出す成分であり、猫ちゃんの被毛の艶を保って毛並みをよくする働きや、体温保持など大切な役割を担っています。

猫にとって最も重要な必須脂肪酸とは?

脂肪酸とは脂肪(脂質)を構成する主な成分で、食べ物から摂り入れた脂肪は体内で分解されて、脂肪酸とグリセリンに分けられ、エネルギーとして利用されます。
脂肪酸には飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の2種類があります。

●飽和脂肪酸

主に動物の肉に多く含まれている脂肪酸で、常温だと固体です。
過剰に摂取するとコレステロールが増加するといわれていて、重篤な疾患にかかる恐れもあります。
肉の脂身や、バター、ラード、卵などに多く含まれています。

●不飽和脂肪酸

植物油や青魚に多く含まれていて、常温では液体です。
飽和脂肪酸とは逆にコレステロールを減らすといわれていて、体に良い油として知られています。
不飽和脂肪酸はさらに2種類の脂肪酸に分けられ、それが一価不飽和脂肪酸と、多価不飽和脂肪酸です。

一価不飽和脂肪酸はオメガ9(オレイン酸)、多価不飽和脂肪酸はオメガ3(EPA、DHA)、オメガ6(リノール酸、アラキドン酸)に分かれています。
これらの脂肪酸は菜種油やひまわり油、オリーブ油、ナッツ類、イワシやサバなどの青魚に多く含まれています。

猫ちゃんにとって重要な脂肪酸はアラキドン酸

体内で作り出すことのできない脂肪酸を必須脂肪酸と呼びますが、猫ちゃんにとっての必須脂肪酸は、リノール酸、α-リノレン酸、アラキドン酸です。

この中でアラキドン酸は、猫ちゃんの体内に摂取されると脳を活性化させたり、皮膚を丈夫にしたりつややかな毛並みを保つ被毛を作る働きがあります。
このアラキドン酸は、人や犬は体内で合成することのできる脂肪酸ですが、猫ちゃんは合成することができません。

そのためキャットフードから摂り入れる必要があり、アラキドン酸は主にお肉やお魚など動物のお肉から摂取できる脂肪酸です。

脂質の過剰摂取による注意点

脂質は猫ちゃんにとって、繁殖機能を高めたり皮膚を健康に保ったり、被毛をきれいに保つ役割があるためとても重要な栄養素ですが、過剰摂取することによっておこる弊害もあります。
2つの注意点を見ていきましょう。

肥満

脂質は1g当たり9kcalもあるので、たくさん摂りすぎると肥満の原因にもなりかねません。
キャットフードに含まれている脂質は、ある程度入っている方が猫ちゃんは満腹感を感じやすく、肥満の予防になるともいわれています。

しかし、家猫のように、ほとんど外に出ない猫ちゃんやすでに太ってしまっている猫ちゃんの場合、脂質は控えめにする方がいいでしょう。

黄色脂肪症(イエローファット)

不飽和脂肪酸の中でも青魚に含まれているEPA、DHAは猫ちゃんにとって欠かせない大切な脂質ですが、こちらも大量に摂りすぎることによって黄色脂肪症(イエローファット)という病気にかかりやすくなってしまいます。

黄色脂肪症(イエローファット)になると、猫ちゃんのお腹にしこりを感じたり、発熱したり、歩きにくそうにするなどの症状が出ます。
お腹を触ると痛がる場合は、炎症を起こしている恐れがあるので、病院に連れていく必要が出てきます。

まとめ

タンパク質と脂質は、肉食動物である猫ちゃんにとって大切なエネルギー源です。
特に脂質は、猫ちゃんのしなやかな体や、艶のあるきれいな被毛を作るのに大きくかかわっている栄養素です。

特に必須脂肪酸であるアラキドン酸は、人や犬と違い猫ちゃんは自分の体内で作り出すことができません。
そのため脂質の中ではとても重要な脂肪酸といわれているのです。
キャットフードを選ぶときも、脂質の割合を確認して選ぶように心がけたいですね。

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