キャットフードに含まれている栄養素であるタンパク質は猫の大切なエネルギー源

肉食動物である猫ちゃんにとって、タンパク質は非常に大切な栄養素です。
タンパク質には動物性タンパク質と植物性タンパク質とありますが、植物を消化・吸収するのが苦手な猫ちゃんには動物性タンパク質が、エネルギー源として必要不可欠です。

そのため、キャットフードの原材料もお肉やお魚などの動物性タンパク質が多く含まれているフードを選ぶ必要があります。
しかし、中には穀物が多く含まれているキャットフードがありますが、動物性タンパク質が必要な猫ちゃんには向いているのでしょうか。

今回は、キャットフードに含まれている栄養素の中でもタンパク質についてご紹介していきます。

1、猫の大切なエネルギー源であるタンパク質とは?

タンパク質は、猫ちゃんにとって必要な5大栄養素のうちの一つであり、アミノ酸が鎖状につながってできています。
このタンパク質のもととなるアミノ酸は20種類といわれていますが、猫ちゃんにとってとくに必要なアミノ酸は全部で11種類です。

この11種類は猫ちゃんが体内で作り出すことができず、食事から摂らないとならないアミノ酸で、その他にも2種類の準必須アミノ酸が必要とされています。

タンパク質は、骨や皮膚、筋肉やホルモン、被毛を作るのに必要な栄養素で、お肉やお魚、乳製品、卵、大豆製品から摂取することができます。

タンパク質のカロリーは1g当たり4kcalで、猫ちゃんが必要なタンパク質量は、体重1㎏に対して3~5gといわれています。
実に人が必要なタンパク質の5~6倍、犬の1.5~2倍も必要です。

2、キャットフードに含まれるタンパク質の原材料

キャットフードの原材料の中で、タンパク質として扱われるものに、チキンやターキー、ポークなどの肉類と、サーモンやイワシ、マグロなどの魚類、卵を含む動物性たんぱく質があります。

その他、大豆などの植物性タンパク質がありますが、以前から植物性タンパク質は猫ちゃんが消化・吸収しにくいタンパク質といわれていました。
しかし、現在では食品の加工技術が進歩したことから、植物性タンパク質でも十分消化できるようです。

3、肉食動物の猫は、たんぱく質の消化に優れている

植物性タンパク質であっても加工すれば消化が良くなるとのことですが、やはり肉食動物である猫ちゃんの場合、動物性タンパク質を摂るようにした方がいいでしょう。

猫ちゃんが植物(穀物)を消化しにくい理由として、植物を消化する酵素が少ないということと、腸が短いことが挙げられます。

猫ちゃんの腸は口から肛門までの長さの約4倍の腸ですが、人間は頭のてっぺんから足の裏までの長さの5倍、草食動物の中では馬は10倍、牛は20倍ともいわれています。

4、タンパク質に含まれる必須アミノ酸とは?

猫ちゃんに必要な必須アミノ酸11種類は、バリン、ロイシン、イソロイシン、リジン、メチオニン、トリプトファン、アルギニン、スレオニン、ヒスチジン、タウリン、フェニルアラニンで、システインとチロシンの2種類が準必須アミノ酸です。

猫ちゃんは毎日の食事量の26~30%を、必要なアミノ酸がバランスよく含まれたタンパク質を摂取しないとなりません。
そのうち最も大切なアミノ酸が、タウリンとアルギニンです。

(1)タウリン
タウリンはお肉やお魚などの動物性タンパク質に豊富に含まれています。
猫ちゃんはタウリンを体の中で作り出すことができないので、キャットフードから摂り入れる必要があります。

タウリンが不足してしまうと、拡張型心筋症や網膜の異常、失明などの目の疾患、繁殖のための機能低下や免疫不全を引き起こす恐れがあります。

(2)アルギニン
アルギニンはアミノ酸が分解するときに、猫ちゃんの体内で尿をろ過する役割を担っています。
その際、アンモニアを解毒して尿素にするのですが、アンモニア中毒や脂肪肝を引き起こす恐れもあります。

5、タンパク質の過剰摂取と不足による弊害

猫ちゃんにとってタンパク質が必要であっても、過剰摂取してアミノ酸が体内に余ると、糖や脂肪に変わるために肥満の原因になります。
その他腎臓や肝臓などにも大きな負担がかかることで、最悪の場合腎不全に陥ることもあります。

逆に、タンパク質が足りていない状態ですと、発育が遅れて体重の減少が起こったり、貧血になったり皮膚が荒れてつややかな毛並みが失われたりします。

まとめ

肉食動物である猫ちゃんにとって、タンパク質はとても大切なエネルギー源となる栄養素です。
タンパク質の中でも動物性タンパク質と、植物性タンパク質とありますが、できるだけ動物性たんぱく質を摂取させるように心がけましょう。

キャットフードの原材料には、トウモロコシや小麦、お米などの穀物の割合が多いものがありますが、動物性たんぱく質が重要な猫ちゃんに食べさせるフードは、穀物不使用(グレインフリー)で、タンパク質含有量が30%以上のフードを選ぶようにするのが理想です。

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