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キャットフードに含まれている栄養素のマグネシウムは多すぎると病気になる!?

キャットフードに含まれている栄養素には、猫ちゃんが必要な5大栄養素(炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル)が含まれています。

このうちマグネシウムはミネラルの一つですが、猫ちゃんがかかりやすい病気、尿路結石や猫泌尿器症候群(FUS)の原因にもなります。
しかし、猫ちゃんにとってマグネシウムは必須栄養素なので、欠かすことのできないミネラル分です。

では、病気にかからないためにマグネシウムを摂るにはどうしたらいいのでしょうか?
今回は、キャットフードに含まれている栄養素のマグネシウムが病気を引き起こしてしまう理由をご紹介していきます。

1、ミネラルの一つマグネシウムとは?

猫ちゃんが必要なミネラルは12種類あり、そのうちマグネシウムは一日の必要摂取量が100mgを超える「主要必須ミネラル」に分類されます。
体の中でタンパク質や脂肪酸をエネルギーに変える時に重要な役割を担い、体内のさまざまな酵素の働きを補う成分です。

筋肉収縮や神経伝達に必須の成分で、心臓の健康には欠かせないと言われています。
同じミネラル成分のカルシウムやリンと同様に、丈夫な骨や歯を形成するのに重要なミネラルです。
そのため、マグネシウムがあることによって骨が安定します。

2、マグネシウムの過剰摂取と不足による症状は?

猫ちゃんにとってマグネシウムは大変重要なミネラルですが、不足しても多すぎてもさまざまな弊害を引き起こします。

●マグネシウムの不足による弊害
発育の遅れやけいれん、麻痺などの神経障害、食欲低下や高血圧、低マグネシウム血症など

●マグネシウムの過剰摂取による弊害
ストロバイト結石やなどの尿路結石、猫泌尿器症候群など

3、マグネシウムと病気の関係

マグネシウムが病気を引き起こす理由

猫ちゃんがかかりやすい疾患に尿路結石がありますが、これらはマグネシウムの過剰摂取によって起こることが多いです。
そのため、キャットフードも適切なマグネシウムの量のものを与える必要があります。

適切な量がどのくらいなのか厳密にはわかりませんが、AAFCO(米国飼料検査官協会)が定めている基準としては、子猫用で0.08%以上、成猫用で0.04%以上です。

尿路結石ができてしまう過程

尿路結石は、マグネシウムの過剰摂取のみならずカルシウムやリンとのバランスによってもできてしまいます。
マグネシウムを過剰摂取すると、多すぎた分が尿に排出されてしまいます。

そして、体内のカルシウムよりもリンの量が多い場合、リンも同様に尿に排出されます。
この排出されたリンとマグネシウムが結合することで「ストロバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)という結石ができます。

4、病気にかからないためのキャットフードの選び方

尿路結石は、マグネシウムの過剰摂取やカルシウム、リンとのバランスによってできてしまうのだということがわかりました。
では実際に、尿路結石などの病気を予防するためには、どのようなキャットフードがいいのでしょうか?

マグネシウム量の低いもの

尿路結石の予防には、マグネシウムの量の少ない「低マグネシウムキャットフード」を選ぶといいでしょう。
このキャットフードのマグネシウム量は0.08~0.09%と大変低くなっています。

動物性タンパク質がたっぷり摂れるもの

マグネシウムの量を念頭に置きながら、キャットフードの原材料にも気を配る必要があります。
それは、動物性タンパク質が摂れるキャットフードを選ぶことです。

動物性タンパク質は猫ちゃんの尿を酸性に傾けるので、酸性の尿にだけ溶ける「ストロバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)」に効果が高いと言われています。
逆に、穀物の多いキャットフードの場合、猫ちゃんの尿はアルカリ性に傾きやすいので、リン酸アンモニウムマグネシウムを溶かせないのです。

まとめ

ミネラル分は猫ちゃんにとって必須栄養素の一つなので、欠かすことのできない成分です。
しかし、マグネシウムが多すぎても少なすぎてもさまざまな弊害があり、特にマグネシウムの過剰摂取は、猫ちゃんがかかりやすい疾患である尿路結石や、猫泌尿器症候群の原因になりやすいです。

これらの病気を予防するには、マグネシウム量のバランスをコントロールしてある「低マグネシウムキャットフード」や動物性タンパク質がたくさん摂れるキャットフードを与えることが大切です。

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