キャットフードに含まれている栄養素はミネラルバランスが大切

猫ちゃんにとってミネラルはバランス良く摂取することで健康な身体を維持することができます。
5大栄養素の一つであるミネラルは、実に100種類以上ありますが、猫ちゃんに必要なミネラルは12種類です。

この中でも特に、カルシウム、リン、マグネシウム、カリウムなどはとても大切なミネラルです。
ミネラルもそれぞれのバランスにより良くも悪くも働いてしまいますので、各種ミネラルの役割を知っておくことが大切です。

今回は、キャットフードに含まれる栄養素ミネラル12種類の役割やバランス関係についてご紹介していきます。

1、猫ちゃんに必要なミネラルは大きく分けて2種類

猫ちゃんの必須ミネラルは12種類と言われていますが、大きく分けると2種類に分けられます。
このうち一日の必要摂取量が100mgを超えるミネラルを主要必須ミネラル、一日の必要摂取量が100mg以下のミネラルを微量必須ミネラルと呼びます。

キャットフードに含まれているミネラル分は、「粗灰分」として表示されています。
猫ちゃんは体内でミネラルを作り出すことができないため、キャットフードから必要なミネラルをバランス良く摂り入れる必要があります。

2、主要必須ミネラル

(1)カルシウム
カルシウムは丈夫な骨や歯を形成するのに役立ちます。
腸管から吸収されたカルシウムは筋肉や血液にも存在します。
カルシウムを十分に吸収するにはビタミンDが必要ですが、カルシウムの働きを機能させるにはリンが必要不可欠です。

カルシウムは骨や歯を形成するほかにも、血液を固める働きや、筋肉の収縮、神経の働きに役立ちます。
しかし、カルシウムを過剰摂取してしまうと、シュウ酸カルシウム結石の原因になったり、その他のミネラルの吸収を妨げたり、マグネシウム欠乏症に陥りやすいので注意が必要です。

(2)リン
リンは、カルシウムやマグネシウムと共に、丈夫な歯や骨を形成する働きがあります。
その他、タンパク質の働きを助け、炭水化物や脂肪の代謝を促し、細胞膜や脳、神経の働きを活発にするためのエネルギーを生み出します。

リンとカルシウムは密接な関係にあり、リンとカルシウムが1:1~2の割合が最も吸収率がいいとされています。
リンの割合の方が多くなってしまうと、骨の中のカルシウムを溶かし出す恐れがあります。

リンが過剰な状態になると、尿として排出されてしまい、同様に尿として排出されたマグネシウムと結合してストロバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム)の原因となります。

(3)マグネシウム
マグネシウムの半分は骨や歯に、残り半分は筋肉や血液などの体液に存在します。
カルシウムと結合することで丈夫な骨や歯を形成する働きがあります。
マグネシウムもカルシウムと同様に、不足すると骨の中のマグネシウムを取り出して一定に保とうとします。

また、マグネシウムとカルシウムのバランスも大切で、マグネシウムとカルシウムの割合は1:2が理想とされています。
マグネシウムの割合が少なくなると、発育不全や心疾患、筋肉の麻痺などが見られます。

(4)ナトリウム・カリウム・クロール
ナトリウムはカリウムと共に、血圧を調整するなど体内の水分量を一定にする働きがあります。
ナトリウムとクロールが不足すると高血圧や脳梗塞などのリスクが高まり、過剰になると食欲不振や吐き気、不整脈、筋力低下などを招く恐れがあります。

3、微量必須ミネラル

(1)鉄
鉄は血液中のヘモグロビンやミオグロビンを作り出すのに不可欠なミネラルであり、全身に酸素を運ぶ働きがあります。
鉄分が不足すると悪性の貧血を起こす恐れがあります。

(2)銅
銅は鉄の吸収を高め、コラーゲンの合成に必要な酵素としての働きがあります。
ただし銅を過剰摂取すると中毒性があり、血尿や脱毛、四肢の痛みなどを引き起こす恐れがあります。

(3)亜鉛
亜鉛は骨や被毛、筋肉の発達を促す働きがあります。
炭水化物やタンパク質、脂質の代謝を促す役割があり、抗酸化作用や肝臓を保護する作用を持ちます。
過剰摂取すると貧血や下痢などが起こりやすく、逆に不足すると、皮膚や被毛の異常、発育不全を引き起こします。

(4)マンガン
マンガンは炭水化物や脂質の代謝を促します。
ミトコンドリアが正常に機能するために大切な働きがあり、亜鉛とのバランスが大切です。

過剰摂取すると鉄分欠乏症を招き、甲状腺や神経障害を引き起こす恐れがあります。
また不足すると皮膚炎や発育障害、骨の形成異常などが起こることもあります。

(5)ヨウ素
ヨウ素はヨードとも呼ばれ、甲状腺ホルモンの合成を促す働きがあります。
その他にも細胞の活動や、エネルギーの活動をサポートします。
ヨウ素が不足すると甲状腺機能障害や脱毛、被毛の艶をなくすなどの症状を引き起こす恐れがあります。

(6)セレン
セレンはビタミンE、A、Cと協力して抗酸化作用を発揮します。
抗発がん作用も持つといわれていて、不足すると免疫機能や繁殖機能の低下をもたらし、過剰摂取すると脱毛、貧血、肝臓や腎臓障害を引き起こします。

まとめ

市販のキャットフードには今回ご紹介したミネラルがバランス良く含まれています。
それぞれのミネラルには特徴があり、バランスを崩してしまうと猫ちゃんがかかりやすい病気である尿路結石の原因になることもあるので注意が必要です。

いずれのミネラルも過剰摂取や不足などがないように、しっかり摂り入れていく必要がありますね。

この記事を読んだ人におすすめのコラム

トップに戻る