キャットフードに穀物が使われている理由とは?

市販のキャットフードで安価なものの原材料には、穀物が使われていることがよくあります。
逆に穀物を使っていないキャットフードを探すのが大変なくらいです。
しかし、元々肉食動物である猫ちゃんにとって、穀物は本当に必要な原材料なのでしょうか?

猫ちゃんの健康のために穀物が使われているとしたら、それがどういう理由なのか、穀物を摂り入れることで得られるメリットやデメリットも知っておきたいですよね?
そこで今回は、キャットフードに穀物が使われている理由と猫ちゃんの身体への影響についてご紹介していきます。

1、キャットフードに使われている穀物の種類

キャットフードの原材料には比較的穀物が多く使われていることが多いですが、特に、スーパーやコンビニ、ホームセンターなどで手に入りやすい、大手の有名メーカーのキャットフードによく使われています。

穀物と一口に言っても色々あり、とうもろこしを筆頭にお米、小麦、玄米、大麦などです。
穀物の中でも脂肪になりにくいものや代謝をアップさせるもの、毒素を排出する機能によって病気の予防になるもの、ダイエット目的に優れているものがあります。

2、キャットフードに穀物が使われている2つの理由とは?

一般的に猫ちゃんは穀物を消化する酵素を持ち合わせていないので、あまりに大量の穀物を摂取すると消化不良が起こるなど、メリットはあまりないといわれています。
それなのに、手に入りやすいキャットフードに穀物が多く使われているのはなぜなのでしょう?

(1)穀物は食物繊維が豊富なため
穀物には腸内環境を整える効果の高い、食物繊維が豊富に含まれています。
猫ちゃん自体は穀物をうまく消化することが苦手なので、消化しきれなかった穀物は腸の中に残ってしまいます。

これらの食物繊維は水を含むことによって膨らみますので、便のカサを増し、腸を刺激することによって便を排出しやすくするといわれています。
また、腸内の善玉菌を増やして腸内環境を整えることによって、身体に溜まった老廃物をスムーズに排出し、猫ちゃんが毛繕いの際に飲み込んだ被毛を吐き出すためにも役に立ちます。

このような効果があることから、便秘解消や毛玉ケア目的のキャットフードは、より多くの食物繊維が摂れるようになっています。
主原料に穀物が使われていることも多いです。

(2)コスト削減のため
本来猫ちゃんは肉食動物なので、お肉やお魚などの動物性タンパク質がエネルギー源です。
そのため、キャットフードの原材料もお肉やお魚などの割合が多いのが当然なのですが、そのような原材料を多く使うためには価格を高く設定しないとなりません。

猫ちゃんをたくさん飼っている飼い主さんなどは、できるだけキャットフード代を安く抑えたいと考えた末、安価なものを求める傾向がありますので、メーカーもこのような飼い主さんに向けて安価なキャットフードを作る必要が出てきます。

コストのかからない穀物を多く使うことで、キャットフードの価格を安くすることができますし、コストを削減できるためメーカーも利益を出すことができるのです。

3、穀物を食べることで猫ちゃんの身体への影響はあるのか?

穀物の消化が苦手な猫ちゃんが、穀物の入ったキャットフードを食べることで、身体への影響があるのかが気になりますよね?
穀物は少量であればそれほど問題はありませんが、大量であると何かしらの影響が出てきます。

(1)消化不良になりやすくアレルギーが出やすい
猫ちゃんは野生生活においては、鳥やネズミなどの小動物を捕獲して、頭から尻尾まで丸ごと食べていました。
そのため、これらの小動物の胃の中に残った穀物も、少量であれば口にすることがあったのです。

キャットフードには確かに穀物が使われていますが、それが大量なのが問題なのであって、少量であれば本来の猫ちゃんの食生活に近いものです。
猫ちゃんの腸は雑食の人間と比べて短いために、大量の穀物を上手に消化できません。

お肉であればスムーズに消化できるものが穀物を食べることによって消化不良を起こし、下痢や嘔吐などを引き起こす原因となります。
また、小麦やとうもろこしなどの穀物は、猫ちゃんにとって食物アレルギーの原因となりやすい原材料です。

(2)穀物を多く摂ると肥満の原因になりやすい
猫ちゃんは動物性タンパク質や脂質を消化吸収しやすい身体なので、脂質によって猫ちゃんが太るということは考えにくいです。
肥満の原因のほとんどは、炭水化物(糖質)の摂りすぎにあるといわれています。

糖質の摂りすぎは、肥満になりやすいだけではなく糖尿病などの重篤な疾患に繋がる可能性もあります。
猫ちゃんは動物性タンパク質や脂質で満腹感を得やすいので、穀物に含まれる炭水化物では、満腹中枢がなかなか働かず食べ過ぎてしまうのです。

4、まとめ

市販で手に入りやすい安価なキャットフードには、穀物が多く使われていることがよくありますが、猫ちゃんにとって穀物は絶対に必要な原材料ではありません。

キャットフードに穀物が使われている理由として、食物繊維が摂れることが挙げられますが、それもサツマイモや野菜などに含まれる食物繊維の方が、猫ちゃんの身体には優しいことがわかっています。

穀物が使われている理由は、猫ちゃんの健康や身体のためというよりも、メーカーのコスト削減や利益のためという理由が大きいので、できるだけ避けて穀物不使用のキャットフードを選ぶようにするといいでしょう。

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