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キャットフードの製造方法とは?飼い主さんなら知っておきたい豆知識

毎日猫ちゃんに与えているキャットフード、大切な猫ちゃんの体を作る食べ物ですから、どのように作られているのか知っておく必要があります。
私たち飼い主が目にするのは、全てできあがって袋詰めや缶、パウチに詰められた最終形態のものです。

激安のキャットフードには、粗悪な原料が使われていることが知られていますが、実際のキャットフードができあがるまでには、どのような原料が使われ、どのような加工がされているのでしょうか。

キャットフードはペットフード会社が作ったレシピを、製造会社に発注するところから始まります。
今回は、飼い主さんなら知っておきたいキャットフードの製造方法についてご紹介していきます。

ドライキャットフードの製造方法とは?

ドライキャットフードは、猫ちゃんにとって主食として与えられることが多いです。
そのため工場で大量生産されています。
このドライキャットフードは、「押し出し成形(エクストルード製法)」と呼ばれる方法で作られています。
その工程について順を追って説明していきます。

原料を細かく粉砕して混ぜ合わせる

お肉や穀物などの原材料が工場に到着すると、材料の粒の大きさを均一にするために粉砕が行われます。
粉砕の目的は、大きさを同じにすることの他にも、加熱処理をしやすくしたり、水を絡めやすくしたり、機械の目詰まりを予防するなどがあります。

また、できあがった後のフードが、猫ちゃんの消化率を高める役割を担っています。
粉砕するときに使われるものとして「ハンマーミル」と呼ばれる複数のハンマーがあります。
そしてその後、キャットフードの生地の元を作るために混ぜ合わせられます。
この生地の元をドライミックスといいます。

押し出し成形される前の準備

本格的に、押し出し成形の機械(エクストルーダー)に入れる前に、水分を足して生地の水分含有量を高めていきます。
これは、原料が均一に調整されるためにも必要な工程です。
この時にデンプンのゼラチン化も行われます。
また蒸気により100℃に加熱されていきます。

押し出し成形(エクストルード)される

前準備の整ったキャットフードの生地は、エクストルーダーという押し出し成形機に入ります。
この段階では激しく加圧・加熱されていき、このときの温度は120~160℃です。
その後、成形して切断する一連の作業が行われます。

加熱することにより、微生物を殺す事が出来る上、栄養成分を低下させてしまう酵素を不活性化させます。
その後は、キャットフードの形によくある、丸や四角、ドーナツ型、魚型などに成形プレートを使って切断されていきます。

成形された生地を乾燥・冷却させる

目的の形にカットされた生地はオーブンを使い、80~150℃の温度に10~20分ほど晒して、水分を少なくしていきます。
このときの乾燥によって、どうしても失われてしまう栄養素があります。

それをコーティングドラムと言う機械の中に入れて、サプリメントとして塗布します。
この作業は冷却前や冷却後に行われます。
その後計量されて袋詰めされていくというわけです。

ウェットキャットフードの製造方法とは?

ウェットキャットフードは主に缶詰が多いですが、中にはパウチのものもあります。
しかし、どのタイプであっても作り方の基本は、ツナ缶やサバ缶のような人間の食べる缶詰の中身と同じ工程です。

原材料の前処理をする

魚やお肉などの主原料は綺麗に洗って内臓などを取り除きます。
魚などは100℃で蒸し煮して、主原料には足りない栄養素を補うための副原料を混ぜ合わせます。
この原材料が一つ一つ計算されて、缶やパウチに詰められていきます。

脱気を行ってしっかり密閉する

封が閉められる前に、缶詰やパウチの空気を抜く、脱気と呼ばれる作業を行います。
こうして密閉することで、風味を損ない、栄養素が変化するのを防ぎます。
そして水やバクテリアからフードを守ります。

できあがった缶詰やパウチを殺菌して冷却する

密閉された缶詰やパウチは品質保持のために、加圧加熱殺菌された後、直ぐに水で冷却されます。

キャットフードの製造方法は、製品やメーカーによって多少の違いはありますが、ベースとしては上記で紹介した方法で作られています。

大切な猫ちゃんの毎日の食事だからこそ、その製造方法を知ることは大事です

普段何気なく猫ちゃんに与えていたキャットフードが、様々な工程の上で作られていたと言うことをおわかり頂けたでしょうか?
原材料の下処理から始まって、猫ちゃんに必要な栄養素をしっかり詰め込み、加熱などの工程の過程で失われてしまった栄養素なども、最終的にきちんと塗布することで、栄養面で心配のないように作られています。

また殺菌処理や冷却によって、長期保存も可能にしたキャットフード。
便利で与えやすいものだからこそ、その作り方をしっかり理解した上で利用したいものですね。

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