キャットフードの代わりにドッグフードを与えてもいいのか知りたい

最近では猫ちゃんとわんちゃんを一緒に飼っている方も多いですね。
そのような状況だと、コストの面を考えて、どちらか一つのフードにしてしまいたい、と考える飼い主さんもいることでしょう。

しかし、猫ちゃんにドッグフードを食べさせても大丈夫なのでしょうか?見た目や雰囲気がほとんど同じだから、食べても大丈夫なイメージがありますが、その真偽はどうなのでしょうか?

今回は、キャットフードの代わりに、猫ちゃんにドッグフードを与えてもいいのか、探っていくことにしましょう。

猫にドッグフードを与えてはいけない!その理由とは?

猫ちゃんにドッグフードを与えてもいいのか、という問いの答えは、NOです。
その理由として、猫ちゃんとわんちゃんの体の構造の違いが挙げられます。

猫は完全な肉食動物であり、逆に犬は雑食動物です。
ドッグフードは、雑食用に作られているので、猫ちゃんが必要な栄養素を完全に摂り入れることができません。

高たんぱく・高脂質が基本の猫ちゃんに、必要なだけのたんぱく質と脂質が、ドッグフードには十分に含まれていません。
キャットフードにはドッグフードの約二倍のたんぱく質、脂質が含まれています。

また、猫ちゃんが必要とする成分で、体内では作り出せない成分が、ドッグフードには含まれていません。
それが必須アミノ酸です。

犬と猫とで異なる栄養素にはなにがある?

猫ちゃんには必須なのに、ドッグフードには含まれていない栄養素には、必須アミノ酸(タウリン・アルギニン)必須脂肪酸(アラキドン酸)ビタミンA・ビタミンB3(ナイアシン)です。
一つずつ見ていくことにしましょう。

必須アミノ酸(タウリン)

タウリンは魚介類や動物の内臓に含まれている成分です。
犬の場合は、タウリンを自分で作り出すことができますが、猫ちゃんにはそのような機能が備わっていません。

タウリンが不足すると、網膜細胞が発達しないために、視力低下などの目の障害が起きて、最悪失明してしまうこともあります。
また心筋症などの心臓疾患を引き起こす恐れもあります。

必須アミノ酸(アルギニン)

アルギニンは猫ちゃんにとって大変重要な成分です。
たんぱく質の消費量が犬よりも多い猫ちゃんは、体の中でたくさんのアンモニアが作られます。
アルギニンは、たんぱく質をエネルギーに変える過程で作られる、有害なアンモニアを無害にする役割を持っています。

アルギニンが不足して、アンモニアの毒素を解毒できなかった場合、腎臓に大ダメージを受け、最悪死に至ることもあります。

必須脂肪酸(アラキドン酸)

猫ちゃんにとって十分な脂質は必要不可欠です。
犬はこの必須脂肪酸アラキドン酸を、リノール酸から変換する酵素を持っていますが、猫ちゃんにはありません。

このアラキドン酸は、脳の細胞間伝達物質として大切な働きを担っています。
そのため、猫ちゃんは食事から摂り入れる必要があります。

ビタミンA

ビタミンAは犬も猫も必要なビタミンです。
犬はβカロテンからビタミンAに変換する酵素を持っていますが、猫ちゃんにはありません。

このビタミンAが不足すると繁殖障害や、目や皮膚の疾患を引き起こします。
これも、猫ちゃんの場合、食事から摂り入れる必要があります。

ビタミンB3(ナイアシン)

犬の場合、必須アミノ酸であるトリプトファンから、このビタミンB3を作り出すことができます。

しかし、猫ちゃんは自分の体内で作り出すことができないので、食事から摂取する必要があります。
このビタミンB3が不足すると、皮膚炎や神経炎、口内炎を引き起こす恐れがあります。

キャットフードには猫ちゃんに大切な栄養素がたっぷり含まれている

猫ちゃんとわんちゃんを一緒に飼っていると、つい同じフードを与えたくなってしまいますが、それは絶対にいけないのだということがお分かりいただけたでしょうか?
犬と猫では体の構造が違いますし、必要とする栄養素も違い、ドッグフードの中には比較的穀物が多く、未加工の食品が含まれています。
それはわんちゃんが雑食のため、野菜からビタミンを摂取できるからです。

しかし、猫ちゃんは炭水化物を消化しにくい上、未加工の食品から栄養素を摂取できる体の構造ではありません。
このことからも、猫ちゃんにはキャットフードを与えることで、適切な栄養素を摂り入れることができるのです。

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