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キャットフードの添加物(合成調味料とグリシリジン・アンモニエート)とは?

常日頃から猫ちゃんの健康を考えたキャットフードを選びたい、と考えている飼い主さんであれば、キャットフードに使われている添加物は避ける傾向にあるでしょう。

キャットフードに使われている添加物は実にさまざまな種類がありますが、その中でもキャットフードの味の決め手となる添加物に、合成調味料とグリシリジン・アンモニエートという添加物があります。

いずれも猫ちゃんの食いつきをよくする味に関する添加物なのですが、今回は、その具体的な内容と危険性に迫ってみました。

合成調味料とは?

キャットフードに使われている添加物の中でも「合成調味料」とは、私たちの食べる食品にもよく使われている旨味調味料のことです。
主に、キャットフードの風味を整えるために使われていて、猫ちゃんの食いつきをよくする目的があります。

原料はサトウキビや小麦、とうもろこしに含まれる糖質を発酵させて抽出したもので、一般的に「グルタミン酸ナトリウム」といわれています。
キャットフードのパッケージの裏面には「調味料(アミノ酸)」と表記されています。

合成調味料の危険性とは?

合成調味料として使われる、グルタミン酸ナトリウムは体内に取り込まれると分解され、肝臓や腸管で代謝されていくために、身体に蓄積されることはありません。

それでもキャットフードの添加物として合成調味料が使われていると心配になるのは、マウスの実験にて危険性が報告されたからという理由によるものでしょう。

ですがこの実験は、普通ではあり得ないほどの大量のグルタミン酸ナトリウムを長期間ラットに与えた実験なので、あまり当てになりません。

キャットフードメーカーに合成調味料の製造や使用について問い合わせたとしても、企業秘密のために開示できないとされてしまうため、明らかにはできないのが現状です。

グリシリジン・アンモニエートとは?

グリシリジン・アンモニエートは甘味料の一種です。
グリチルリチン酸アンモニウムともいわれていて、保存料の原料となる甘草の根に含まれる有効成分です。

その甘みは、砂糖の30~50倍、ショ糖の150倍ともいわれていて、薬効の高さから医薬品や化粧品に使われることが多いです。
1970年代にはステビアと共に甘味料として使われていましたが、現在では人間に対しては食品への添加の用途は限られています。

グリシリジン・アンモニエートの危険性とは?

グリシリジン・アンモニエートの危険性は、やはりマウスを使った実験によって報告されています。
この実験では人が摂取する量の数十倍の量をマウスに30日間投与した結果、とくに大きな異状は見られず、さらに長期間継続したところ、肝臓や腎臓に異常が見られたとのことです。

しかしこれも、許容範囲を守っていれば心配がないとされていて、許容範囲内であればさまざまな実験においても残留や毒性、発がん性や生殖異常、奇形などは発生しないものとされています。

お肉やお魚の素材の味だけではダメなのか?

キャットフードには肉食動物である猫ちゃんの主食、お肉やお魚が原材料として使われています。
無添加のプレミアムキャットフードなどは添加物を一切使っていないことから、当然合成調味料や甘味料を使っていません。

そのため、自然のままのお肉やお魚のニオイがするのですが、猫ちゃんによっては食いつきが悪くなることもあるようです。
市販の安価なキャットフードは穀物がメインで作られていることもあり、猫ちゃんにとって美味しそうなニオイはしないことが多いでしょう。

猫ちゃんはキャットフードの色ではなく、ニオイで美味しそうかどうかを判断しますが、やはり猫ちゃんが好みそうな味付けをすることで、食いつきをよくすることにも繋がります。
そのために合成調味料や甘味料が使われているのです。

まとめ

猫ちゃんの健康のためを思えば無添加のキャットフードを選びたくなる気持ちはわかります。
しかし、市販の安価なキャットフードに使われている添加物でも、合成調味料とグリシリジン・アンモニエート(甘味料)は、猫ちゃんの食いつきをよくするために使われています。

さまざまな実験の結果でも、許容範囲内であれば危険性はないと報告されていますので、過敏に避ける必要がないことはおわかり頂けたでしょう。
これを踏まえた上で、どのようなキャットフードを選ぶかどうかは、飼い主さん自身が決めることではないでしょうか。

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