食べ残したキャットフードはどうしたらいいの?対処法を詳しくご紹介!
猫ちゃんの先祖は砂漠地帯で暮らしていたため、常に獲物が少ない状況でした。一度にたくさん獲物を捕れることは少なく、食事をするためにはその都度狩猟して食べないとならない環境でした。
そのため、現在の猫ちゃんにも、朝与えたキャットフードを、何度かに分けて食べる習性があります。
いつでも食べられる状況になっていると、フードを残したりするのです。
では、この食べ残したキャットフードはどうしたらいいのでしょうか?
捨ててしまった方がいいのか、そのまま食べさせた方がいいのか・・・詳しく見ていくことにしましょう。
猫ちゃんはニオイで食べ物を選ぶ習性がある
私たち人間は、食べ物を口に入れるとまず舌によって、美味しい、まずい、酸っぱい、甘いなどの味覚を感じていますよね。しかし、猫ちゃんの場合は舌ではなく、優れた嗅覚によって、そのフードが美味しそうなのか、まずそうなのかを判断しているわけです。
朝、キャットフードをあげて、そのまま置きっ放しにする置き餌をしていると、だんだん風味も落ちて劣化していきます。
猫ちゃんは、与えられたフードをいっぺんに食べることはしないので、数回に分けて食べているうちに、フードは酸化して美味しくなくなってしまいます。
そうなれば最後まで食べきることがなく、残してしまうことがあります。
これは猫ちゃんの習性によるものなので、どうにも出来ません。
では、猫ちゃんが食べ残してしまったキャットフードをどうしたらいいのかを考えていきましょう。
ウェットキャットフードを食べ残していた場合
置きっ放しにしたフードは味が落ちていますから、いくら数回に分けて食べる習性のある猫ちゃんでも、食べなくなってしまいます。特に、ウェットキャットフードの場合は、水分が多いことから劣化するスピードが速いです。
そのため、ウェットキャットフードを残している場合は、冷蔵庫に入れないでそのまま捨てましょう。
ウェットキャットフードは、大きな缶詰だと安く買えることから、大きな猫缶をまとめて飼っている飼い主さんも居ることでしょう。
しかし、一度にたくさん食べる猫ちゃんでなければ、大きな猫缶はすべて食べきることはありません。
この場合、はじめに取り分けた残りを、大抵は冷蔵庫で保存していると思いますが、これはどんどん味が落ちる原因となるので、出来るだけ一度に食べきれる量を与えるようにしてください。
ドライキャットフードを食べ残していた場合
ドライキャットフードは、ウェットキャットフードと比べると劣化するスピードは遅いですが、空気に触れた瞬間から、どんどん酸化してしまいます。酸化したドライキャットフードは、猫ちゃんの身体にとっていいものではありません。
キャットフードの脂質が酸素に触れることによって、過酸化脂質という悪玉コレステロールに変化してしまいます。
悪玉コレステロールは人間の身体に対してもよくないように、小さな身体の猫ちゃんにはさらに大きなリスクを負うものです。
蓄積された悪玉コレステロールはアレルギーを引き起こしたり、ガンになったり、便秘や下痢を引き起こす原因となります。
そのため、ドライキャットフードは一度の食事で食べきれる量を与える工夫が必要ですし、もし食べ残していた場合は、潔く捨てて、新しいフードを与えるようにしましょう。
ドライキャットフードは加熱することによって再び食べることもある
基本的に、食べ残していたドライキャットフードは捨てた方がいいですが、残ったものに少しだけ水を垂らしてから、電子レンジで温めると香りが立ちます。猫ちゃんは嗅覚によって味覚を感じているので、香りが立って、再び美味しそうなニオイがしてくれば、食いつきが良くなる可能性も考えられます。
どうしても捨てるのがもったいないと感じた場合は、一度だけ加熱したものを与えてみるのも一つの方法でしょう。
その他、猫用のけずりぶしを少し振りかけてみると、食いつきが良くなることもあります。
大切な猫ちゃんだから常に新鮮なキャットフードを与えよう
食べ残してしまったキャットフードを再び食べさせるような工夫はありますが、基本的には残したものは直ぐに捨てるように心がけるようにしてください。いつも半分位を残してしまうのであれば、初めから半分の量を与えてみるとか、残した場合は一定の時間で下げてしまうことで、猫ちゃんも今食べないと食べられなくなる!と悟って食べるようになることもあります。
今まで置き餌にしていた飼い主さんは、直ぐにその都度与える方法にして、常に新しいキャットフードをあげるようにしてほしいものですね。