大変!猫が便秘になった!適切なキャットフードの与え方を伝授します
健康な猫ちゃんであれば、一日一回は排便があるのが普通です。それが3日くらいなかったり、頻繁にトイレに行っては踏ん張っている様子が見られる場合、猫ちゃんが便秘になっている可能性が高いです。
便秘は老廃物がたまっている状態なので、猫ちゃんの健康のためにも良くありません。
猫ちゃんが便秘気味かな?と感じたら、飼い主さんが解消してあげる必要があります。
今回は、猫ちゃんが便秘になったときは、どのようなキャットフードを与えたらいいのか?をご紹介していきます。
猫ちゃんの便秘の原因と見分け方のチェック方法とは?
猫ちゃんは便秘しやすい動物です。その原因は様々ですが、ストレスや運動不足、毛玉が詰まってしまった、水分不足、食物繊維が不足しているなどが考えられます。
また、猫ちゃんが便秘かどうか見分ける方法として、基本的には毎日あるはずの排便がない、便をしていてもころころしていて硬い、細い、頻繁にトイレに行く、逆にほとんど行かなくなる、お腹に触られるのを嫌がるなどが目安です。
このような兆候が見られたら、猫ちゃんの便秘を疑って、先ずは水分不足を解消してあげたり、キャットフードを変えてあげたりする必要があります。
水分が上手に摂れていない猫ちゃんは便秘になりやすい
通常、主食のキャットフードには、総合栄養食であるドライキャットフードを与えている飼い主さんが多いでしょう。しかし、便秘になった猫ちゃんは、水分が足りていない、上手に摂取できていない可能性が考えられます。
これを解消するためには、ドライキャットフードを一時的にウェットキャットフードに変えてみるのも一つの方法です。
ウェットキャットフードの水分量は75%以上なので、ドライキャットフードよりは無理なく水分を摂ることが出来ます。
また、十分な水分補給ができているか、注意して様子を見てあげてください。
便秘解消には食物繊維豊富なキャットフードが効果的
キャットフードの中には、便秘解消用キャットフードがあります。これは食物繊維を多く含んだフードです。
食物繊維でも、穀物やビートパルプを使ったものは避けるようにしてください。
ビートパルプは砂糖大根の絞りカスです。
これは食物繊維としての栄養分はほとんど含まれていません。
また、穀物は猫ちゃんには必要のないものです。
これらの材料に含まれている食物繊維は、便を軟らかくするどころか硬くしてしまいます。
消化吸収を助ける材料に、サツマイモやカボチャ、発酵食品やサーモンなどが含まれているフードもあります。
しかし、食物繊維は元々猫ちゃんが摂取する習慣のないものですので、便秘解消以外では、多量に摂ると、消化不良を起こしやすいので、量には注意しましょう。
便秘には腸内環境を整えることも大切
便は健康のバロメーターとも言われるように、便の状態を見れば腸の状態がわかるといわれています。腸内環境を整えるために、整腸作用のあるものに、フラクトオリゴ糖やマンナンオリゴ糖、乳酸菌があげられます。
これらの菌は腸内で善玉菌を増やしてくれるので、腸内環境を整えて活発にします。
そして適度に便の水分を保ち、柔らかくして排出させやすくします。
出来るだけオリゴ糖などが含まれたキャットフードを与えることがいいのですが、見つからなかった場合、飼い主さんがキャットフードに混ぜてあげる必要があります。
オリゴ糖は甘味料のものではなく、粉末状のものが販売されていますのでそれを利用しましょう。
また、乳酸菌としてオススメなのがビオフェルミンです。
これは人間用でも大丈夫なので、細かくしてキャットフードに混ぜて与えるといいでしょう。
また、サイリウムという食物繊維も便秘解消に効果が期待できます。
脂質を多く含むフードでするっと快便に導く
良質なキャットフードであれば、タンパク質とともに、十分な脂質が含まれています。20%程の脂質が含まれているキャットフードなら、腸内で脂質が潤滑油の役目をするので、便が出やすくなります。
脂質が足りないときに、オリーブオイルを小さじ1杯ほどキャットフードに回しかけるといいといわれていますが、これも与えすぎると下痢になってしまうこともあるので気をつけましょう。
便秘解消のためのキャットフードは一時的に与えるようにしよう
便秘になってしまった猫ちゃんを見ると可哀想で、飼い主さんも辛い思いをすることでしょう。便秘解消のためにキャットフードを変えることは基本的なことですが、それも一時的に利用するようにして、便秘が解消されたら、元のフードに戻すことをオススメします。
元々、食物繊維を摂取する習性のない猫ちゃんに、多量の食物繊維を与え続けると、胃腸障害や消化不良を起こす可能性があるからです。
また、キャットフードを変える以外にも、様々な便秘解消法があるので、それを取り入れてみるのもいいかもしれませんね。