体臭をおさえるキャットフードはどのようなもの?
猫ちゃんは頻繁に毛繕いをすることがよく知られていますが、この行動は、狩りの習性のある猫ちゃんが、獲物に気づかれないように体臭をおさえて待ち伏せする動物だからです。そんなきれい好きな猫ちゃんの身体から臭いニオイがするとしたら、何か病気が隠れているか、食事が原因だと考えられます。
猫ちゃんの体臭をおさえるためのキャットフードはあるのでしょうか?
今回は、猫ちゃんの体臭の原因を探りながら、体臭をおさえるキャットフードはどのようなものなのかをご紹介していきます。
猫ちゃんの体臭の原因にはなにがある?
猫ちゃんの体臭をおさえるためにまず知っておかないとならないことが、どうして体臭がするのか原因を突き止めることです。その原因として考えられることは3つあります。
一つずつ見ていくことにしましょう。
病気・老化のために毛繕いが出来なくなった
猫ちゃんの体臭が気になるときは、どこか内臓が悪くなっていたり、病気や加齢のために毛繕いが出来なくなったりしていることが多いです。このようなときは、猫ちゃんの皮膚にある、皮脂腺やアポクリン腺から排出された分泌物が、分解したときにニオイが発生します。
その時には、足の裏や耳の周り、尻尾の付け根、肛門周辺をキレイに拭いてあげることで解消することもあります。
マメなシャンプーも大切ですね。
口内炎や歯周病などで口臭がある場合
猫ちゃんは自分で歯を磨くことが出来ないので、歯石や歯垢がたまってしまったことで、口内炎や歯周病などの病気になり、ニオイが発生していることもあります。普段からウェットキャットフードを多く与えていると、歯につきやすいのでこのような病気にかかりやすいのです。
口臭のある状態で毛繕いをすると、臭いニオイのする舌でグルーミングするようになりますから、そのニオイが体中についてしまいます。
腸内環境の悪化や内臓の病気
普段与えているキャットフードに穀物がたくさん使われていると、きちんと消化吸収できないために、腸に消化できなかった穀物が残ってしまいます。その他にも、粗悪な原料や添加物がキャットフードに使われていることで、消化不良が起こります。
こうして腸内環境が悪くなると、体の中にたまった老廃物を排出することが出来なくなるので、体臭の原因となることがあります。
体臭をおさえるためのキャットフードを選ぶポイントとは?
口臭や腸内環境が悪くなる原因は、病気の他にも毎日食べているキャットフードに原因があることも考えられます。猫ちゃんの体臭が気になるときは、以下のポイントに気をつけてキャットフードを選んでみてください。
粗悪な材料が使われていないか?
市販のキャットフードで安価なものの中には、4Dミートや肉副産物、家禽ミールなどと呼ばれる粗悪な材料が使われていることがあります。これらは、事故死や障害を持っていたり死にかけた動物のお肉を使っていたり、人間が食べられないような部位(内臓やくず肉、鶏のクチバシや羽、骨)を粉砕したものをメインの原料としています。
キャットフードの裏面に原材料が記載されているところがありますので、そちらを確認して上記にあげたような肉類が使われているときは、注意する必要があります。
その他にも、穀物の割合が多いキャットフードも、消化不良を起こしやすいので注意が必要です。
酸化したキャットフードはNG!
粗悪な材料を使っていない、グレインフリーや無添加のプレミアムキャットフードであっても、猫ちゃんに与えてから長時間放置したものは、空気に長く触れることで容易に酸化してしまいます。酸化すると鮮度が落ち、キャットフードの中の脂質が変化することで猫ちゃんの身体には大変悪いものになります。
酸化したフードを食べ続けていると猫ちゃんは病気になる可能性が高いです。
内臓が病気になると、体臭の原因になるので気をつけましょう。
また、ウェットキャットフードはドライキャットフードに比べて傷みやすく、酸化もしやすいので、猫ちゃんに与えてから30分以内で食べきっていなければ捨てるようにしてください。
その他、ウェットキャットフードは歯垢や歯石がつきやすく口臭がでやすいので、体臭や口臭が気になるときはウェットキャットフードをやめてみるのも一つの方法です。
ドライキャットフードの中には歯磨きの代わりになるものや、歯石ケア用のものがありますので、そのようなフードを試してみるのもいいでしょう。
猫ちゃんはきれい好き!体臭が気になるときはキャットフードを見直して
猫ちゃんはワンちゃんよりもきれい好きだといわれています。そして自分でニオイを消す習性があることから、猫ちゃんはほとんど無臭です。
そんな猫ちゃんから体臭がするようであれば、病気の可能性やキャットフードが原因で口臭がでていることが多いです。
毎日与えているキャットフードの質や与え方を今一度見直してみて、猫ちゃんの体臭をおさえるための方法を考えていきましょう。