キャットフードの添加物で危険度100%のエトキシキンとは?
市販の安価なキャットフードの賞味期限は、開封前のものだと1年間もあるって知っていますか?猫ちゃんの食べ物なのに、どうしてそんなに長い期間日持ちするのか気になった飼い主さんもいるのではないでしょうか?キャットフードは日持ちをさせるために必要な添加物が含まれていますが、その中でも特に危険といわれる添加物に「エトキシキン」があります。
エトキシキンはいったいどんなところが危険なのでしょうか。
そこで今回は、キャットフードの添加物であるエトキシキンについて詳しくご紹介します。
猫ちゃんにとって大変危険なエトキシキンとは?
市販のキャットフードは安く仕上げてコスト削減するためにも、あらゆる添加物を使わないとなりません。これは安いキャットフードにかかわらず、値段の高いキャットフードにも同じことが言えます。
その中でもエトキシキンは酸化防止剤の一つです。
キャットフードには脂質が多く含まれていることから、封を開けた瞬間から酸化しやすく、酸化は猫ちゃんにとって嘔吐や下痢など、重篤な症状を引き起こす恐れがあります。
この酸化を防ぐために酸化防止剤が使われるのですが、エトキシキンは食品添加物ではなく農薬の一種なのです!防腐力が強く価格を安く抑えることができるのですが、もとはといえばゴムを作るときに使われていたダイオキシン系の化学物質です。
エトキシキンを添加された動物実験では、10日後くらいに悪性リンパ腫(がん)によって死亡したことが確認されています。
エトキシキンは人に使用できない添加物
エトキシキンはその毒性の強さから、日本において人の食べる食品添加物や農薬としても使用することができない決まりがあります。しかし、家畜や養殖魚などの飼料としては使用することが許可されているのです。
ただし、家畜や養殖魚への使用の場合の残留許容量は大変厳しく管理されています。
添加物の残留許容量の数値について
エトキシキンの残留許容量を表すのに、ppm(パーツ・パー・ミリオンの略称)という単位があります。これは、エトキシキンの濃度のことで、1ppmは100万のうちいくつあるかということを示しています。
1ppmは1mg/kgと同じです。
このppmの数値が、家畜や養殖魚の場合は1ppm、ドッグフードは75ppm、キャットフードはなんと!150ppmと、人の場合の150倍もの添加物でもいいとされているのです。
では、猫ちゃんの場合キャットフードにこれだけの添加物残留量が認められていると知ると、猫ちゃんには添加物の耐性があるのかと思ってしまいがちですが、そんなことはありません。
日本ではキャットフードは食品ではなく雑貨として扱われていることからも、添加物に関して、それほど重要視していない現状と言えるでしょう。
エトキシキンの危険性とは?
エトキシキンをキャットフードに使う理由として、酸化を防止するためというのはもちろんなのですが、粗悪な原材料といわれる4Dミートの自然発火を防ぐためでもあるのです。4Dミートとは、病気や障害を持っていたり、死にかけていたりする動物の肉を加工したものですが、大量の油を含んでいることから、キャットフードを輸送中に発火する恐れがあるのです。
そしてこのエトキシキンを投与された動物実験の結果では、発がん性はもちろんのこと、アレルギー皮膚炎や目の炎症、腎臓、肝臓の障害などの症状が現れることも認められています。
エトキシキンが使われているか見分ける方法は?
残念ながら、キャットフードにエトキシキンを使っていたとしても表示義務はありません。そのため、正確に見分ける方法はないのですが、時にキャットフードのパッケージに「エトキシキンは使用していません」と記載されていることもあります。
このような場合はエトキシキン不使用の記載してあるキャットフードを選べばいいのですが、基本的に4Dミートを使っていないことも重要ポイントです。
しかし、4Dミートに関しても表示義務はないので、●●ミール、肉骨粉、肉副産物などの表記がされていないものを選びといいでしょう。
また、酸化防止剤には天然の素材であるローズマリーや緑茶の抽出液を使っているキャットフードもあるので、こちらのほうが猫のためには安全です。
パッケージの裏面には気を配ってチェックしていくようにしましょう。
まとめ
キャットフードには人間の食品と違って、使ってはいけない添加物であるエトキシキンが使用されていることがあります。エトキシキンの含まれたキャットフードを食べると、がんやアレルギー皮膚炎、目の病気、腎臓、肝臓の異常を引き起こす恐れがあります。
エトキシキンは表示義務がないので、キャットフードに使われているかを見分けるのはとても難しいです。
できるだけ「エトキシキン不使用」と記載されているものか、チキンやターキー、サーモンなどお肉やお魚の明確な名前が原材料に記載されているフードを選ぶようにすることで、エトキシキンを避ける手段になります。